本文へ

濃茶の練り方

濃茶(こいちゃ)は、薄茶のおよそ倍の抹茶を、半分ほどの湯で練り上げる濃いお茶です。温めた茶碗に抹茶約4gをふるい入れ、70〜75℃の湯30〜40mlを注ぎ、茶筅でゆっくりと練ります。泡は立てず、艶があり、なめらかでとろりとした状態に仕上げます。茶事の中でも最も格式の高い場面で供されるお茶であり、抹茶そのものの質が最も問われる点て方です。

用意するもの

練り方

  1. 茶碗と茶筅を温めます。 茶碗を湯ですすぎ、茶筅も軽く湯に通します。湯を捨て、茶碗の水気を拭き取ります。茶碗が温かいと、濃茶がやわらかく練り上がります。
  2. 抹茶をふるいます。 約4gを茶こしでふるい入れます。濃茶では薄茶以上にふるうことが大切です。濃いお茶では、わずかなダマも目立ってしまいます。
  3. 少量の湯を注ぎます。 70〜75℃の湯を30〜40ml注ぎます。この温度が、そのままいただく抹茶でのWHISK.の基本の湯温です。湯を二度に分けて注ぎ、そのつど練り合わせる方もいます。
  4. 点てずに、練ります。 茶筅を低く構え、底からゆっくりと、なめらかで丁寧な動きで練り合わせます。濃茶は点てるのではなく練るお茶です。目指すのは泡ではなく、ダマのない艶やかなとろみです。
  5. 濃さを整えます。 固く練り込んだようになったら、湯を数滴加え、温かい蜂蜜のようにゆっくりと流れるまで練り続けます。
  6. すぐにいただきます。 濃茶は凝縮したお茶ですので、少しずつ、ゆっくりと味わいます。伝統的には、ひとつの茶碗を回していただきます。

濃茶に向く抹茶

濃茶は少ない湯にたっぷりの抹茶を用いるため、茶葉の持つすべてが凝縮されます。甘みやうま味だけでなく、苦みもまた際立ちます。そのため伝統的に、手に入る中で最上の、覆下栽培による一番茶の抹茶で練られてきました。WHISK.のコレクションでは、宇治光とさえみどりが濃茶に向いています。ブレンドは薄茶やミルクとの組み合わせ、日々の一服のために仕立てたもので、濃茶向きではありません。

分量と湯温について

実用的な目安は、抹茶約4gに対して湯30〜40mlです。ただし正確な分量は、流派や生産者によって異なります。WHISK.では、そのままいただく抹茶には70〜75℃を用いています。低めの湯温は甘みとうま味を引き出し、濃茶をやさしい味わいに保ちます。

WHISK.の抹茶

濃茶には、まず宇治光やさえみどりをおすすめします。薄茶については薄茶の点て方をご覧ください。品切れの際は、抹茶コレクションから再入荷のお知らせにご登録いただけます。